税率と内部利益率(IRR)の関係
表1のスキームの場合に税率が変化した場合にIRRがどの程度変わるかをグラフにすると次のようになる。
レバレッジドリースはMACRSのような加速償却の節税効果のメリットを活用しているので、税率が下がるとIRRは低下し、逆に、税率が上がるとIRRは上昇している。
レバレッジドリースが開始して初期のころに税制が変わり大幅な税率アップがあると貸し手の利回りは当初の予定よりも高くなる。逆に加速償却のメリットのなくなった後期に税率がアップするとIRRは大幅に低下する可能性がある。
通常のレバレッジドリースの期間は長期にわたるので、貸し手にとっては税率変化によるリスクを十分に検討する必要がある。